しかしまだミキに未練のあったタケオは、あわよくば復縁したいと思いながらミキに会うことにした。
やっぱりそうだよな、みんな反対だよなぁ……。
俺だって、会っちゃいけないのは分かってる。
俺(でもあのプライドの高いミキが今更連絡を寄越すなんて、何かあったんじゃないか?)
だんだんと思考が「会っちゃいけない」から「会えないだろうか」と変わっていく。
正直なところ、俺はまだミキに未練があるのだ。
離婚してから気づかないフリをしていたけれど。
俺は家族に気づかれないように、ミキに連絡をした。
俺「いつなら会える?」
ミキからの返事はすぐに来た。
ミキ「来週の日曜日はどう?」
俺「分かった」
日曜日、マナが部活をしに学校に行く時間を狙って家を出ることに。
両親はちょうど出かける用事があるらしい。
あわよくば、復縁できるかもしれないという愚かな期待を抱きながら……。
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