途端、怒り出すミキ。「子供を置いて行ったのに!」と逆切れされる。
すると、目の前に座っているミキの表情がみるみるうちに曇っていくのが分かった。
ミキ「なんでダメなの!?」
俺「えっ」
気がつけばミキの顔は耳まで真っ赤に染まっている。
ミキ「あなたと別れるとき、マナを置いて行ってあげたのに!その恩を忘れたの!?」
俺「恩? いやいや、浮気したのはミキの方じゃないか。俺がマナを引き取るのは当然だろう」
ミキ「私だってマナを連れて行きたかったわよ! でもあんまりあなたが不便だから譲ったのよ」
俺「残念だけど、たぶんマナは君について行きたいなんて言わなかったと思うよ」
ミキ「なんですって……!」
ミキの怒りはとっくに頂点に達しているようだった。
彼女から別れを切り出された時の俺ならミキの押しに負けていただろう。
俺「とにかく君の要求は受け入れられない。ふざけたことは言わないでくれ」
コメント