家庭教師初日。
我が家に現れた、女子大学生を見て
私は言葉を失った。
「今日からお世話になるアヤですぅ！」
そう名乗った女子大生は、
かなりふくよかな女性だった。
ぴっちりしたセーターを着ていて
おおきな胸元のラインが
くっきりしている。
「この格好で、男子中学生の
家庭教師をするのか…」
と内心、とても不安になった。
けれどアヤは私立の一流大学へ通っている。
「息子の成績が上がらなければ
別の人に変えてもらえばいいか」
と、すぐに考えを切り替えた。
息子も、最初は意表をつかれたようだが
アヤ「さ、勉強するよぉ！」
と息子の腕を掴んでいくと
おとなしく部屋で勉強し始めた。
勉強は順調にすすんだようで、
９０分経つと
息子もアヤも、ほくほくと部屋から出てきた。
どうやら息子とは相性が良さそうだ。
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