やはりアヤは、クビにしよう。
家の中のものを勝手に持ち出すような子に
家庭教師なんてさせられない。
けれど、息子は嫌がるだろうな。
アヤに惚れてるんだから。
どう言えば、納得してくれるかな…。
会社でそんなことを考えていると
胃が痛くなってきた。
痛みに耐えられなくなった私は
会社を早退することにした。
家に帰って、ドアを開けると
女性ものの靴がある。
「また、アヤが上がり込んでいるのね…。
本当にしかたのない子」
ため息をついて、家に入ろうとして
愕然とした。
家の中から、いたしている声が聞こえる。
「まさか、中学生の息子を誘惑したの!?」
私は、勢いよくドアを開けた。
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