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認知症の義母が遺したもの(2)

スカッと情報局
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私「な、何を言ってるんですか」
殺人の疑いでもかける気だろうか。

義姉「じゃあどうして、お母さんが亡くなったのに
涙一つ出さないの!」

私だって、寂しくないわけじゃない。
でも、きれいごとだけでは言い表せない
いろんな感情が溢れてくるのだ。

何と言っていいかわからず
立っていると、義姉がもう一度言った。
義姉「あんたが母さんを殺したのよ!」

「よしてくれ、姉さん」
と、夫がなだめた。

私が、昼も夜もなく介護してきたのを
知っているのは、夫だけだ。
当然、かばってくれるのだろうと思った。

けれど、夫の次の言葉にがく然とした。
夫「俺が、妻の監督不行き届きだったんだ。
悪いのは俺だ」

その言い方じゃ、私が介護しなかったと
言ってるみたいじゃないの!

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