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認知症の義母が遺したもの(10)

スカッと情報局
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私「あのー、家の中を調べるんですか?」

警察「もう火葬も埋葬も終わっているので
立件は難しいと思うんですけどね。
念のため、ちょっと確認させて下さい」

警察官は、困ったように言った。
ということは、
義姉が、強硬な態度で「殺された」と
訴えているだけなのだろう。

私は少しだけ安心して
警察官に家のなかを見せた。
もちろん、怪しいものなんてない。

警察官「介護の様子とか
わかるものはありますか」

私「あ、一応介護ノートがあります」
私はノートを差し出した。

素人による、手探りの介護だったので
少しでも役に立てば、と
記録をつけていたのだ。

警察は、ペラペラとページをめくって
「こんな、詳細なノートを付けてらっしゃるなんて
すごいですね」
と感心した。

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