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破水した私を置いていく、モラ王(8)

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その時、娘が泣き声を上げた。
私「またかけなおすね」
ホノカにそう言って電話を切った。

赤ちゃんのオムツを替えていると
自然と、涙が出た。

本来なら、幸せで満ち足りた
気持ちで、この子のお世話をするはずだった。

けれど、実際には
帰ってこない夫にイラついたり

会社での情けない浮気について聞かされて
悲しみながら、お世話にしている。

理想と現実の落差が
情けなかった。

それに、産まれたばかりのこの子にも
申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

私は娘を抱きしめ
一緒に声を上げて泣いた。

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