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人が良すぎる元夫に執着する元妻(6)

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決定的な出来事が起こり、浮気を確信。

それが起こったのは、夜中にミキの電話を目撃した日からちょうど一週間後の火曜日だった。

俺は前日の月曜日から関西まで出張に行っていた。
本当は翌日まで滞在する予定だったのだが、急遽仕事がなくなり1日早く帰宅することに。

俺「ただいまー」
バタバタして早く帰ることになったという連絡もできず、午前0時に家に着いた。

マナは当然寝ている時間帯で、ミキも何もなければ寝ているはずだ。
俺「あれ……?」

玄関に見たことのない靴が置いてあり、俺は目を瞠った。
あきらかに男性の靴だ。

その場で息をのみ、心臓がバクバクと鳴りだす。
自然と息を止め、気づかれないようにリビングへと進んだのだが。

ミキ「きゃあっ」
俺「……ミキ」
リビングのソファの上に重なり合う二人の影を見て、絶句する。

俺「だ、誰だその男は」
ミキ「……バレちゃったか」
不実を隠そうともせずに開き直るミキに、俺はめまいがしそうだった。

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