衝撃を受けるタケオ。必死にミキを引き止めるも、結局は離婚が成立。
俺「な……! あの男のこと、本気だったのか!?」
ミキ「ええ、本気よ。私はあの人のことを愛しているの」
真顔でそう告げるミキに、俺は頭がくらくらした。
長年一緒にいた俺やマナよりも、あの間男の方を信じるというのか?
俺「ダメだ。考え直してくれ」
ミキ「いいえ。こうなる前からもう決めていたことなの」
俺「そんな……。それじゃあマナはどうなるんだよ!? まだ小学生だぞ。大体、マナになんて説明すれば……」
ミキ「そんなの適当に考えておいて。あなたが望むならマナの親権はあなたに譲るわ」
俺「めちゃくちゃだ。少しは俺の意見を聞いてくれ」
ミキ「ごめんなさい。何を言われても考えを改める気はないわ」
俺「なんで……」
もはや何を言っても無駄だということが身に染みて分かった。
こうして不本意ながら俺はミキとの離婚を認めざるを得なくなったのだ。
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