ミキはあれから結局男とうまく行かず、生活が大変らしい。ミキ「私たち元に戻れない?」
来る日曜日、待ち合わせ場所のカフェにいくと、すでにミキは席についていた。
俺「久しぶり」
ミキ「久しぶりね。今日は突然呼び出してごめん」
ぱっと見て、彼女が俺の知っているミキとは違うことがよく分かった。
俺「なんか元気ないな」
ミキ「ちょっと色々あってね……」
艶やかだった黒髪に、チラチラと白髪が見える。
ミキは俯きながら、最近の生活について話し出した。
あの間男とは結局うまくいかなかったらしい。
それどころか、間男の住宅ローンの連帯保証人にさせられ、借金まみれなのだと悔しそうに語った。
ミキ「あの人とは音信不通で、もう完全に逃げられたわ」
俺「大変だったな」
ミキ「そうなの。それで物は相談なんだけど、私たち元に戻れない?」
俺「それは……」
コメント