家に帰りミキの話をすると「言わんこっちゃない」とマナや両親から呆れられる。
ミキを怒らせたまま、結局俺はその日帰宅し、ミキの要求や彼女の様子を家族にそのまま伝えた。
俺「ミキは俺とやり直したいって言ってきたよ」
母親「どうして今更?」
俺「男に逃げられて、借金を背負わされたんだってさ」
母親「まあ! でも、もとはと言えばミキさんが始めたことだものね」
俺「そうなんだよ。俺とやり直して金銭的な援助を受けたいだけだって透けて見えたからさ……」
俺「まあちょっと不便な気もしたけど、仕方ない」
マナ「私だってお母さんにはもう会いたくないよ」
母親「それにしても、私たちが言った通りね。今更会おうなんて絶対何か企みがあるって思ったもの」
俺「そうだな。ろくなことはないな」
マナ「本当に! 今度から気をつけてよね」
母親もマナも俺の行動には呆れた様子だった。
しかし俺の頭にはまだ、あの逆ギレしてきたミキの顔がこびりついていた。
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