ある時、息子が言った。
息子「アヤ先生、来月誕生日なんだって」
私「へぇ」
息子「でさ、何をあげたらいい思う?
あまり高いものはあげられないんだけどさ」
私は息子を凝視した。
私「もしかして、アヤさんが好きなの?」
そう尋ねると、息子は明らかに動揺した。
息子「ち、ちがうよ! ただ喜んで
もらおうと思って!」
間違いない。
息子はアヤに惚れてしまったのだ。
息子に好きな人ができると母親は「寂しくなる」
と聞いたことがある。
でも私は、「不吉さ」しか感じなかった。
息子「な、なんだよ。
なんか文句あるの?」
私「別に。ケーキでもあげたら
喜ぶでしょ」
私は投げやりに答えた。
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