ドアをあけた私は、固まった。
下着姿のアヤがソファの上で
寝転がっている。
けれど相手は息子ではなかった。
アヤの相手は夫だった。
意味が分からなくて
私は茫然とした。
夫の方が、私より先に正気に返ったようだ。
夫「あ、あの、誘惑されたんだ!」
焦ってパンツをはきながら言う。
でも、そんなの、本当かどうかわからない。
アヤが「やだぁ、奥さんは、絶対に帰ってこないって
言ったじゃないですかぁ」
なんて言っていたからだ。
私「あんたたち、なにしてんのよ!」
アヤ「そんなに怒らないで下さいよ」
私「はあ? 人の夫を寝取っておいて、どの口が言ってんの!?」
アヤ「ちょっと借りて、ちゃんと返すつもりでしたよぅ」
夫と寝たことも
私のアクセサリやマニュキアを無断借用したのと
同じノリで話すアヤ。
私は怒りでクラクラした。
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