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認知症の義母が遺したもの(8)

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頭にきた私は義姉のところへ歩み寄った。
私「私の陰口をたたいている暇があったら
お義姉さんも手伝ってくださいよ」

義姉「やっぱり、あんたは家族じゃないから
哀しくないのね」

私「私が動かなきゃ、お義母さんの葬式に
支障が出るじゃないですか!」

義姉「あなたには、親を亡くした子どもの気持ちは
わからないんだわ!
お母さんの世話を
あなたなんかに任せたのが間違いだった!」

私「お義姉さんは、うちに来てもお義母さんの
顔見るだけで帰ってたじゃないですか」

私「なんのお世話もしなかったくせに
よくそんなことを言えますね!」
つい、言い返したのが
良くなかったのかもしれない。

ヒートアップしてきた義姉は
とんでもないことを口走った。

義姉「あんたを殺人罪で、訴えてやるわ!」

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