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認知症の義母が遺したもの(16)

スカッと情報局
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夫「ちょっと外でたばこ吸ってくる」
夫は私と目を合わせずに、
そそくさと部屋を出て行った。

義姉「私も、今日は帰るわ」
義姉も帰ってくれたので、私はほっとした。

ああ、もうこんなゴタコタはうんざり。
早く、義母の形見分けも、遺産相続も終わって
欲しい。

ここ三年は、夫婦の時間も
持てなかったから
温泉にでも行って、羽をのばしたいわ。

そんなことを考えていたら
夫がスマホで話している声が聞こえた。

夫『母さんの介護も終わったからさ…。
ああ、遺産も入るよ』

一体、誰と話しているんだろう?
私は思わず聞き耳をたてた。

夫『君と一緒になれるまで、もうしばらくの辛抱だ。
ああ、もちろん、嫁には一銭も渡さないさ。
あいつは、ただの介護要員だからさ』

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