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認知症の義母が遺したもの(17)

スカッと情報局
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私は風呂場に逃げこんだ。
夫の言葉を思い返してみる。
どう考えても浮気相手との会話だ。

夫はモラハラっぽいところがあるくせに
いざと言う時は頼りにならない。
それでも、私の隣にいるのが当たり前だと思っていた。

これからも、当然、一緒に歩いて行くつもりだった。
けれど、夫はそうではないらしい。

義母が亡くなった今、私を捨てて
浮気相手と新しい生活を始めるつもりなのだ。

そういえばこのところ、家に居ない時間が長かった。
残業、休日出勤、出張、飲み会…。
今思えば全部、浮気のための言い訳だったんだ…。

何にも知らない私は
『いってらっしゃい』『頑張ってね』『気を付けてね』
って、言葉がけをしていた。

夫が仕事を頑張っている分
私は介護を必死で頑張っていたのに
夫は、自分だけ楽しい思いをしていたわけだ。

私を見て、夫は何も感じなかったのかな。
…感じなかったんだろうな。
私はただの、『介護要員』としか
思われていないみたいだから。

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