夫「ほらよ。誕生日おめでとう」
ビニール袋ごと渡された。
(え、なにこのビニール袋?)
中を見ると、マグカップが入っていた。
割れものなのに、箱はない。
それどころか、ビニール袋には
ダイ〇ーとプリントされている。
有名な100円ショップのものだ。
私「まさか、これが、私への誕生日プレゼント?」
無難なデザインのマグカップだが
ダイ〇ーで買ったのなら、100円で済まされたことになる。
というより、クレジット明細にのっていた
3万円のジュエリーはどうしたのだ。
夫「なんだ、文句でもあるのか?」
脅迫するような鋭い目で見てくる。
私「だって、100均のマグカップひとつってあんまりじゃない?」
夫「大切なのは、金額じゃなくて、心だろ?」
私「これに心がこもってるの?」
夫「生意気だな! 文句があるならこうだ!」
夫はすばやく私の手からマグカップを奪い取ると
床に叩きつけた。
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