夫「あ…。許してくれ、二度としないから」
私は冷ややかに、首を横に振った。
夫「俺への愛は残っていないのか?
俺にベタ惚れだったじゃないか」
私「確かに、以前はあなたのことを王子様だと思ってたわ」
私「でもね、今の私の王子様は二人の息子なの。
あなたは、夫であり父にならなきゃいけなかった」
私「なのに、あなたはいつまでも
自分を王子様扱いして欲しい人だった。
いいかげん、愛想が尽きたわ」
そう言うと、夫は力なくうなだれた。
その後、無事に離婚が成立し
夫から慰謝料と養育費を貰うことになった。
復縁要請も来たけれど
『せっかく独身になったんだから
大好きなマッチングアプリで再婚相手を探しなさいよ』
と言ったら、静かになった。
今は、王子様である二人の息子たちと
平和に暮らせている。
王子様とは言ったけれど
「息子を甘やかし過ぎちゃだめ」
という教訓を得られたことだけは、夫に感謝している。
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