サレ妻と繋がりたい

アヤ「息子君には言わないでくださいね。彼、傷つきますから」アヤは、ゆうゆうと服を身に着けながら言う。私「何、ずうずうしい...

そうはいっても私は義母を憎んでいたわけじゃない。好きとは言えないまでも決して、嫌ってはいなかった。だって、認知症になる前...

ドアをあけた私は、固まった。下着姿のアヤがソファの上で寝転がっている。けれど相手は息子ではなかった。アヤの相手は夫だった...

義母の介護は本当に大変だった。トイレに行けないからオムツ交換が必須だし食事の世話にも気を配った。誤嚥が心配だからすりつぶ...

やはりアヤは、クビにしよう。家の中のものを勝手に持ち出すような子に家庭教師なんてさせられない。けれど、息子は嫌がるだろう...

私は四十代の専業主婦だ。子どもはいない。夫と、夫の母と、長年三人で暮らしてきた。私が四十になった年に、義母は足を骨折しそ...

私「ねえ、アヤさん。私のパールのネックレスと、マニュキア、勝手に持って行ったでしょう？」私はアヤに詰め寄った。最近、うち...

私「待ってください。私、ちゃんとお義母さんを介護してきたんですよ！」我慢できなくなって叫んだ。義姉「じゃあなんで、83歳...

知らない間に息子とアヤは、ＬＩＮＥの交換をしていたようだ。最近、息子はゲームそっちのけでＬＩＮＥばかりしている。そのうち...

ついさっき、義母が逝った。苦しまずに眠るような最期だった。認知症をわずらっていたから、義母本人も死への恐怖はなかったろう...